不動産投資型クラウドファンディングを始めたいけど、分からないことが多い。疑問点について、詳しく知りたい!
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 不動産投資型クラウドファンディングのよくある質問
- 代表的な不動産投資型クラウドファンディング4選
この記事を書いている私は、新卒から約11年間、大手証券会社、運用会社で総合職として勤務。
現在は、投資信託、仮想通貨、不動産へ約1,000万円を投資しながら、投資に関する情報を発信しています。
(主な保有資格:FP2級、AFP、証券アナリスト1次試験3科目すべて合格済み、2次試験は退職に伴い辞退。)
不動産投資の初心者によくある悩みで「不動産投資型クラウドファンディングに関する疑問を解消したい!」という点があると思います。
不動産投資型クラウドファンディングを始めたいけど、分からない言葉も多いですよね・・!
今回は、不動産投資型クラウドファンディングに関するよくある質問を、わかりやすくまとめました!
まさに今、不動産投資型クラウドファンディングで投資をしたい!疑問を解消したい!と調べている人は、ぜひ参考にしてくださいね^^
不動産投資型クラウドファンディングのよくある質問
不動産クラウドファンディングとは?
不動産投資型クラウドファンディングとは、複数の投資家から資金を集めて、その資金で不動産を取得して運営する仕組みのことです。大まかな仕組みは以下の通りです。
- インターネットを通じて資金を集める
- 集まった資金で不動産を購入し運営する
- 売却益や家賃収入などの利益を投資家に配分する
不動産投資型クラウドファンディングは、実際に不動産を購入する現物不動産投資とは違い、不動産購入や運営などの手間やコストは運営会社に任せられるという特徴があります。
投資する不動産の種類は、マンションやアパートだけでなく、中古住宅やホテル、民泊宿泊施設など様々。
案件によっては、応募が殺到してしまい、募集開始後に数分で募集が終了するケースもあります。
少額から不動産に投資ができ、手間を掛けずに資産運用ができることから、幅広い層の投資家から人気を集めています。
優先劣後方式とは?
優先劣後方式とは、投資する不動産で損失が発生した場合は劣後出資者である運営会社が先に負担し、利益が発生した場合は優先出資者である投資家に優先的に分配が行われる仕組みです。
この仕組みを採用しているため、投資家は元本割れのリスクが抑えられ、安心して投資が行うことができます。
といっても少し難しいと思うので、例をご紹介します。
例えば、不動産取得費用の総額が1億円で、優先劣後の比率が「優先割合70%:劣後割合30%」の場合。
投資家から集める優先出資分の資金が7,000万円、不動産クラウドファンディング事業者の劣後出資分が3,000万円ということになります。
もし、不動産価格が30%下落して3,000万円の損失が出た場合、まずは劣後出資分を使って補填をします。
この場合、損失額は劣後出資分である3,000万円におさまるので、投資家の資金は使わずに済みます。
しかし、4,000万円の損失が出た場合、3,000万円を超えた額である「1,000万円分の損失」を投資家が負う必要があるのです。つまり、元本割れするということになります。
投資する際には、優先劣後の出資割合も確認しておきましょう!
利回りは確定している?
利回りは事前には確定していません。
ファンド募集時に記載されているのは、あくまで想定利回りです。
運用途中で売却が決まる、空室による賃料収入の減少した場合には、利回りが変動する可能性があるということを理解しておきましょう!
元本保証はある?
不動産投資型クラウドファンディングでは、元本保証はありません。
というのも出資法により、元本を保証する行為は禁止されているからです。
ただし、優先劣後方式により、ファンド総額に対して一定程度の金額を毀損しない限り、損失はファンド事業者が負担するため、投資家の出資元本は毀損しないようになっています。
REITやソーシャルレンディングとの違いは?
REIT(リート)とは
REITとは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資家に分配する金融商品です。
一般的に「不動産投資信託」と呼ばれており、取引所に上場されている場合には、上場株式と同様に取引所で売買できます。
そのため、実物の不動産投資よりも流動性が高く、換金性に優れているのが魅力です。
ただし、日々の価格変動があるので注意が必要です。
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングとは、「融資型(貸付型)クラウドファンディング」とも呼ばれており、事業資金を増やしたい企業と、利息でお金を増やしたい投資家をマッチングするサービスです。
不動産クラウドファンディングは「不動産投資」の一種であるのに対し、ソーシャルレンディングはあくまで「資金の融資」という違いがあります。
分配金は源泉徴収される?
20.42%(所得税+復興特別所得税)が源泉徴収されます。
分配金は「雑所得」に該当し、総合課税の対象となります。投資家様によっては、確定申告の必要があるので注意しましょう。
確定申告が必要かどうか分からない・・という方は、税理士または税務署へお問い合わせする、国税庁のサイト等を確認してみて下さい。
参考:国税庁HP No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
不動産特定共同事業法とは?
不動産特定共同事業に参加する投資家の保護を目的として制定された法律です。
なお、不動産特定共同事業とは、ファンド事業者等が不動産の賃貸借等により得られた運用利益等を投資家へ分配する事業のことです。
代表的な不動産投資型クラウドファンディング3選
不動産投資型クラウドファンディングっていっぱいある・・。どこで投資を始めようかな・・?
ここでは、代表的な不動産投資型クラウドファンディングを4つご紹介します。
これから不動産投資型クラウドファンディングで投資を検討している人は、ぜひサイトで募集されている案件をチェックしてみてくださいね!
COZUCHI(コズチ)
サービス名 | COZUCHI(コヅチ) |
運営会社 | LAETOLI株式会社 |
設立 | 1999年 |
サービス開始年 | 2019年 |
最低投資金額 | 1万円~ |
期待利回り | 2.0%~12.0% |
公式サイト | https://cozuchi.com/ja/ |
- 1万円から不動産に投資できる
- 運用中でも途中解約できる
- 想定利回りの高い案件もある
- 都内の不動産が多い
- 案件の募集頻度が多い
- 投資先の物件の詳細を確認できる
- 優先劣後方式を採用している
COZUCHI(コヅチ) は、1999年に創業の歴史ある会社「LAETOLI株式会社(旧株式会社SATAS)」が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
最低投資金額は1口1万円からなので、初心者でも利用しやすく人気があります。
投資先は、関東エリアを中心にビル、マンション、ホテル、商業施設、オフィスなど豊富に揃っています。
平均的な期待利回りは4~12%程度と比較的高く、中には10.0%を超える高利回りの案件もあります。
また、事務手数料を支払えばファンドの途中解約ができるので、急に現金が必要になった際も安心です。
急に資金が必要になった時にも安心ですね!
Rimple(リンプル)
サービス名 | Rimple(リンプル) |
運営会社 | プロパティエージェント株式会社 |
設立 | 2004年 |
サービス開始年 | 2020年2月 |
最低投資金額 | 1万円~ |
期待利回り | 4.0%~5.0% |
公式サイト | https://funding.propertyagent.co.jp/ |
- 1万円から不動産に投資できる
- 他社ポイントで投資できる
- 都内の不動産が多い
- 上場企業が運営しており信頼度が高い
- 優先劣後方式を採用している
Rimple(リンプル) は、東証一部に上場している「プロパティーエージェント」が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。
2020年のサービス開始にもかかわらず、すでに会員数は10万人を突破し、高い人気を集めています。
1口1万円から投資でき、セゾンカードで貯まる永久不滅ポイントを投資に回せるなど、ポイント投資も可能です。
また、スマホの取引画面は非常にシンプルで、投資初心者にも分かりやすいのが特徴。
期待利回りが10.0%と高い案件も取り扱っているので、ハイリターンを重視する方にもおすすめです。
1万円から投資できるのは、初心者には嬉しいですよね♪
利回り不動産
サービス名 | 利回り不動産 |
運営会社 | 株式会社ワイズホールディングス |
設立 | 2014年8月 |
サービス開始年 | 2021年4月 |
最低投資金額 | 1万円~ |
期待利回り | 6.0%~8.0% |
公式サイト | https://rimawari.co.jp/ |
- 1万円から不動産に投資できる
- 想定利回りの高い案件がある
- 満室保障で空室リスクを回避できる
- 運用期間が短めに設定されてある
- 優先劣後方式を採用している
利回り不動産
運営会社の株式会社ワイズホールディングスは、不動産開発・不動産仲介・不動産賃などを行う会社で、東京、大阪、沖縄などに支店があります。
2021年4月より「利回り不動産」のサービスを開始し、2022年5月末時点でのファンドの組成数は26本となっています。
利回り不動産は、少額1万円から高利回りの不動産に投資できるため、人気が高まっています。
ロンドンブーツの田村1号2号の田村淳さんをCMなどで起用していたことで有名ですね!
まとめ:不動産投資型クラウドファンディグを始めてみよう!
今回は以下の点について紹介しました!
- 不動産投資型クラウドファンディングのよくある質問
- 不動産クラウドファンディングとは?
- 優先劣後方式とは?
- 利回りは確定している?
- 元本保証はある?
- REITやソーシャルレンディングとの違いは?
- 分配金は源泉徴収される?
- 不動産特定共同事業法とは?
不動産投資型クラウドファンディングでは、少額からでも不動産投資をスタートできます。
本記事で紹介した以下のサイトで、
まずは「どんな不動産の案件があるのか?」をチェックしてみて下さいね!
色々な案件があるので、覗いてみると勉強になるし、とても面白いですよ♪
あなたもぜひこのブログを参考に、不動産投資型クラウドファンディングを検討してみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。