対面証券ってどうなの?対面証券をおすすめしない理由を知りたい!
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 元証券OLが対面証券をおすすめしない理由
- 対面証券の営業員に狙われる富裕層とは?
- ネット証券が絶対におすすめ
- おすすめの証券会社3選
この記事を書いている私は、新卒から約11年間、大手証券会社、運用会社で総合職として勤務。
現在は、投資信託、仮想通貨、不動産へ約1,000万円を投資しながら、投資に関する情報を発信しています。
(主な保有資格:FP2級、AFP、証券アナリスト1次試験3科目すべて合格済み、2次試験は退職に伴い辞退。)
結論から言うと、これから投資を始める人に対面証券はおすすめしません!
パソコンが使えるなら迷うことなく、ネット証券がオススメです。
ネット証券は手数料が安く、好きなタイミングで売買できるので、初心者でも投資を続けやすい環境が整っています。
一方、対面証券は担当者によっては勧誘がしつこく、余計なアドバイスをされるなどして、自由な取引ができない場合があります。
(大手の証券会社で働いていた私からすると、対面証券で口座開設するのは危険すぎます・・)
この記事では、対面証券をおすすめしない理由を分かりやすく解説します。
まさに今、投資を始めたい!対面証券ってどうなの?と調べている人は、ぜひ参考にしてくださいね^^
元証券OLが対面証券をおすすめしない理由↓
- 手数料が高い
- 超富裕層だけ恩恵がある
- IPOは抽選ではない
- 劣悪な商品を紹介される
- 乗り換え勧誘が多い
- 勧誘の電話がしつこい
- 営業員の投資スキル
⇒対面証券は手数料の高さと勧誘リスクが1番怖い・・。
⇒投資初心者はネット証券で始めるのがおすすめ!
元証券OLが対面証券をおすすめしない理由
元証券OLが対面証券をおすすめしない理由は以下の通りです。
- 手数料が高い
- 超富裕層だけ恩恵がある
- IPOは抽選ではない
- 劣悪な商品を紹介される
- 乗り換え勧誘が多い
- 勧誘の電話がしつこい
- 営業員の投資スキル
理由①:手数料が高い
対面証券は商品を購入する際の手数料が無駄に高いです。
なぜなら、ネット証券と異なり対面で接客するため、人件費がかかるから。
一方、ネット証券では手数料の値下げ競争が進み、格安な手数料で商品を購入できます。
投資信託であれば、対面証券だと税抜き3%の手数料が必要な商品も、ネット証券で購入すれば手数料無料!で買えます。
理由②:超富裕層だけ恩恵がある
「対面証券は営業員に相談できるのが魅力!」と思っている人も多いのではないでしょうか。
もしあなたが超富裕層であれば、営業員から熱心に電話がくるでしょうし、相談にも乗ってくれるはず。人気のIPOをもらえる可能性も高いです。
でもそうでなければ、総合職の営業員があなたのために時間を作る可能性は低いと考えておいた方が良いでしょう。
なぜなら、営業員はノルマに追われているので、小口のお客さんと話している暇はないからです。
私が働いていた大手証券会社の場合、基本的に営業員は数百万単位で取引をしてくれる顧客としか連絡は取りません。
1回の取引が100万円以下・・という顧客を相手にするのは、新人だけでしたね。
理由③:IPOは抽選ではない
私が働いていた大手の対面証券では、IPOは抽選ではありませんでした。
基本的にIPOの募集があるたびに毎回、営業員が上司に顧客の属性を伝える。
そして、上司がIPOを顧客に割り当てるという流れでした。
IPOをもらえる顧客の特徴は、
- IPOをきっかけに新規口座開設してもらえる超富裕層の顧客
- 今後、数千万以上の取引拡大を狙える顧客
- 数千万単位で取引しているお得意様
が多いです。それ以外の顧客は絶対にもらえない仕組みになっていました。
顧客には「抽選です!」と言っていましたけどね・・
理由④:劣悪な商品を紹介される
対面証券は営業員から「手数料が高くて、利回りが低いのに、高リスク」という劣悪な商品を紹介されるリスクが非常に高いです。
なぜなら、営業員はノルマに必死だから・・。
私が働いていた頃は、本社からの指示のもと「今月は○○、○○、○○を販売するぞ!」と販売する商品が決まっていました。
例えば、新しく発売開始された投資信託は、必ず1人あたり数千万円のノルマを背負っていましたね。
顧客に販売しないと上司に永遠と怒鳴られるので、どんな劣悪な商品であっても営業員は笑顔で顧客に勧誘する必要がありました。
対面証券では毎月のように
- 新しく注力する投資信託が発表される(←基本的に新規設定される予定の投資信託)
- 営業員向けの勉強会が開かれる
- 社内でコンクールが実施され、販売額上位の優秀者には海外研という名の旅行をプレゼント・・!
という流れが1年に何度もありました。←もはや日常です。
海外研修の費用は、投資信託を作る運用会社の負担で、行先は米国、南米、東南アジアなど様々でした。
対面証券の販売ランキングは当てになりません。だって、営業員が成績上位を目指して必死にその商品を勧誘した結果・・という可能性が高いからです。
理由⑤:乗り換え勧誘が多い
私が働いていた頃は、対面証券は乗り換え勧誘が非常に多かったです。
当時、3か月ルールというのがあって「顧客が投資信託を購入して3か月経過して利益が出ていれば、その投資信託を売却して、別の投資信託を購入してもOK」という内容でした。
つまり、営業員は2回分の手数料を稼ぐことができ、ノルマ達成に早く近づけるのです。
なので、みんな3か月ルールをクリアした顧客がいないか?こまめに探して、乗り換え勧誘ばかりしていました。
途中から世間の目が厳しくなってきて、社内の乗り換えのルールが厳しくなった気がします。
今は3か月ではなく、もう少し長期で保有するルールに変わっているはずです。
理由⑥:勧誘の電話がしつこい
対面証券は、勧誘の電話がしつこい場合があります。
繰り返しになりますが、営業員はノルマに必死だからです。
例えば、「営業員の担当者が付いていないのか電話は全く来ない・・」という人も安心できません。
なぜなら突然、新卒もしくは2年目の新人が担当になることもあるからです。
新人が担当になったら、しつこい勧誘の電話がしばらく続くことになるでしょう。
私は顧客にきっぱり「もう電話しないで!」と言われるまで、頻繁に電話をかけていました。
相当、迷惑だっただろうなと今では思います。でも、それが分からないくらいノルマに追われて必死でした。
理由⑦:営業員の投資スキル
対面証券の営業員の投資スキルは、あまり上手とは言えません。
なぜなら、証券会社の営業員は社内の投資のルールが非常に厳しく、投資経験が少ないからです。
例えば、株は半年売れないし、投資信託も1-3か月は売れないなど、自分の好きなタイミングで売ることができないのです。
その代わり、ノルマ達成のための営業トークのスキルは日々磨いています。
営業員は販売のプロですが、投資のプロではないので注意しましょう。
私が働いていた当時、20代前半の営業員は自分のお金での投資経験が無い人がほとんどでした。20代だと投資に回す貯蓄も少ないですしね。
対面証券の営業員に狙われる富裕層とは?
対面証券で口座開設したら、しつこく勧誘するのかなぁ・・。
対面証券の営業員に狙われる富裕層は以下の通りです。
- 60歳以上
- パソコンが苦手な客
- 営業員を孫のように接する優しい客
- 投資判断や投資先を営業員に任せる客
- 自分で投資について学ぼうとしない客
私が新卒で新規口座開設してもらった顧客は、上記にほぼ当てはまります。
先輩営業員たちのお得意様の多くにも当てはまるはずです。
営業員はこういった顧客に、一生懸命に笑顔で近づいていくので注意してください。
営業員は「富裕層+優しい人」が大好きです・・!ww
ネット証券が絶対におすすめ
対面証券よりもネット証券が良いのかな・・?ネット証券って、どうなんだろう?
結論から言うと、パソコンが使えるならネット証券が絶対にオススメです!!
正直、私は祖父母や両親に対面証券で口座開設は絶対にしないでほしい・・とまで思っています。
1番の理由は、対面証券では不要な勧誘が多いからです。
あと、手数料が無駄に高すぎます・・!
パソコンが使えるなら、ぜひネット証券を検討してみましょう!
ネット証券のメリット・デメリットは以下の通りです。
- 手数料が安い
- どこでも取引が可能
- 自由な取引が行える
- 対面でのアドバイスをもらえない
- 誤操作で取引をしてしまう可能性がある
ネット証券にもメリット・デメリットがあります。
最初は慣れない点もあるかもしれませんが、使っているうちに覚えていくので大丈夫です。
それに今はネットで検索すれば、すぐに回答が出てくる時代ですし、各ネット証券のコールセンターも充実しています。
以下の記事で、ネット証券を利用するメリット・デメリットについて詳しくまとめているので参考にしてみて下さい!↓
ネット証券と言ってもたくさんあるので迷いますよね。おすすめの証券会社を以下でまとめました♪
おすすめの証券会社3選
証券会社っていっぱいある・・。どこで投資を始めようかな・・?
初心者におすすめな投資信託は、証券会社や銀行で購入できますが、まずは証券総合口座を開設することが前提となります。
ここでは、おすすめの証券会社を3つご紹介します。
SBI証券
名称 | SBI証券 |
口座開設数 | 1,000万口座達成(2023年3月末) ※SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合算 |
投資信託の取扱数 | 2,600本以上(2023年7月) |
IPO取扱銘柄数 | 117社(2022年度) |
米国株式の取扱銘柄数 | 5,600銘柄(2023年1月30日時点) |
投資信託の最低取引額 | 100円 |
公式サイト | https://www.sbisec.co.jp/ |
SBI証券 は、株や投資信託、FXなど豊富な商品を取り扱う、ネット証券の中でもトップクラスの実績を持つ証券会社です。
売買手数料は業界最低水準♪取扱商品数も非常に多いため、個人投資家に人気があります。
また、投資するとTポイントやVポイントが貯まる、クレジットカードを使えてポイントも貯まる、という点も人気です。
どの証券会社を選ぶべきか決められないという人は、SBI証券で口座開設すれば問題ないでしょう。
私も初めての口座開設はSBI証券でした!
マネックス証券
名称 | マネックス証券 |
口座開設数 | 222万口座(2023年6月末) |
投資信託の取扱数 | 2,600本以上(2023年7月) |
IPO取扱銘柄数 | 51社(2022年度) |
米国株式の取扱銘柄数 | 1,365銘柄(2023年7月11日時点) |
投資信託の最低取引額 | 100円 |
公式サイト | https://www.monex.co.jp/ |
マネックス証券 は、株や投資信託、米国株、中国株など豊富な商品を取り扱う、大手ネット証券です。
売買手数料は業界最低水準♪投資信託は100円から購入できます。
マネックスカードを使って投資信託に積立投資すると、ポイント還元率が1.1%になる点も人気です。
また、米国株式や中国株式の銘柄が豊富で、IPOは完全平等な抽選方式を行うなど、人気のある証券会社です。
私もマネックス証券に口座があります♪
楽天証券
名称 | 楽天証券 |
口座開設数 | 900万口座達成(2023年4月) |
投資信託の取扱数 | 2,600本以上(2023年7月) |
IPO取扱銘柄数 | 70社(2022年度) |
米国株式の取扱銘柄数 | 4,866銘柄(2023年7月7日時点) |
投資信託の最低取引額 | 100円 |
公式サイト | https://www.rakuten-sec.co.jp/ |
楽天証券は、株や投資信託、FXなど豊富な商品を取り扱う、ネット証券の中でもトップクラスの実績を持つ証券会社です。
売買手数料は業界最低水準♪取扱商品数も非常に多いため、個人投資家に人気があります。
楽天証券では、楽天のグループ会社で貯めた楽天ポイントを投資信託の購入や積み立てに使うことができます。
楽天経済圏を活用して生活している人には、楽天証券はとくにおすすめの会社です!
わが家では、家族口座用で楽天証券を使っています♪
まとめ:リスクが多め!対面証券はおすすめしない
今回は元証券OLが対面証券をおすすめしない理由について紹介しました!
元証券OLが対面証券をおすすめしない理由↓
- 手数料が高い
- 超富裕層だけ恩恵がある
- IPOは抽選ではない
- 劣悪な商品を紹介される
- 乗り換え勧誘が多い
- 勧誘の電話がしつこい
- 営業員の投資スキル
⇒対面証券は手数料の高さと勧誘リスクが1番怖い・・。
⇒投資初心者はネット証券で始めるのがおすすめ!
あまり大声では言えませんが・・大手証券会社でリテール営業していた私からすると、対面証券はブラックすぎてオススメできません。
担当者の笑顔の裏側は、かなり怖いですよ・・笑
当ブログまでたどり着けるパソコンスキルがある、あなたにはネット証券が絶対におすすめ!
昔は対面証券が一般的でしたが、これからの時代はネット証券がさらに普及していくでしょう。
ネット証券は、口座開設から取引までの全てをオンラインで完結できます。
投資のタイミングを逃さないように口座開設だけでも、事前に済ませておくのがオススメです♪
本記事で紹介した以下のサイトで、ぜひ口座開設してみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。