証券会社を辞めたい。でも迷っている。
実際に証券会社を辞めた人の体験談を読みたい!
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 大手証券会社を2年半で辞めた理由
- 大手証券会社を退職したその後
- 大手証券会社を辞めて良かったこと・残念だったこと
この記事を書いている私は、新卒から約11年間、大手証券会社、運用会社で総合職として勤務。
現在は、投資信託、仮想通貨、不動産へ約1,000万円を投資しながら、投資に関する情報を発信しています。
(主な保有資格:FP2級、AFP、証券アナリスト1次試験3科目すべて合格済み、2次試験は退職に伴い辞退。)
私は新卒で入社した、大手証券会社を2年半で退職しました。(※大手証券会社とは、野村、日興、大和のどれかです♪)
結論から言うと、私が大手証券会社を辞めた理由はノルマが辛くて精神的に病んでしまったからです。
その後は、以前から憧れていた運用会社へ転職しました。
証券会社を辞めてからは、平日夜や土日のプライベートな時間が大幅に充実!
夫に出会うことができ、最愛の息子も誕生しました。
結果的に、私は大手証券会社を辞めて良かった!と思える人生を送っています。
とはいえ、平均よりも高収入である証券会社を辞めるという決断は迷いますよね・・。
私なんて、新卒で支店に配属された直後に辞めたくなって・・・2年以上悩んでやっとの退職でした。
でもまぁ人生どうにでもなります。
証券会社で鍛えた、メンタルと営業スキルは他の業界でも必ず生かせるはずですよ。
この記事では、私が「大手証券会社を2年半で辞めた理由と、その後の人生」についてまとめました。
まさに今、証券会社を辞めようか迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね^^
大手証券会社を2年半で辞めた理由↓
- ノルマがきつい
- パワハラ上司・先輩が怖い
- 労働時間が長い
- 顧客第一優先の提案ができない
- セクハラが多い
- 精神が不安定になる
大手証券会社を辞めて良かったこと↓
- ストレスが減った
- 証券会社が異常な世界だったと分かる
- 転職先の上司・先輩が優しいと感じる
- プライベートを楽しめるようになった
大手証券会社を辞めて残念だったこと↓
- 給与や待遇が下がった
- 大手証券会社勤務という肩書きを失った
⇒証券会社を辞めても、その経験は必ず役に立つ
⇒私は証券会社を辞めてよかった!
大手証券会社を2年半で辞めた理由
大手証券会社を2年半で辞めた理由は以下の通りです。
- ノルマがきつい
- パワハラ上司・先輩が怖い
- 労働時間が長い
- 顧客第一優先の提案ができない
- セクハラが多い
- 精神が不安定になる
理由①:ノルマがきつい
証券会社を辞めた1番の理由は、ノルマがきつかったからです。
証券会社では、上司が部下に非現実的なノルマを背負わせ、毎日厳しく叱責する、人格否定する・・というのが当たり前。
ノルマを達成して一瞬、褒められたとしても、翌日にはリセットされて新たなノルマに追われる日々でした。
証券会社の営業は、他の仕事と比べて圧倒的にノルマが厳しいと言われていますが・・本当にすごかったです。
私の成績は割と上位だったのですが、上司がハズレだったので毎日怒られていました。
毎日、人格を否定されるのが当たり前!という世界なので、精神的に病んでしまう人が多いのも当然です。
理由②:パワハラ上司・先輩が怖い
証券会社は古くからの体育会系なので、上司・先輩が非常に怖いです。
私の場合、新卒1年目の上司はヤクザみたいな見た目で怖かったのですが、先輩たちが優しかったのでなんとかやっていけました。
しかし、2・3年目は上司も怖いし、1つ年上の男の先輩も怖くて、毎日しんどかったです。
日常会話レベルで、パワハラ発言、人格否定が行われるため、私のメンタルは次第に病んでいきました・・。
会議室で上司や先輩がキレて、新聞が飛んでくるのは日常茶飯事。
社内で先輩・後輩が掴み合いのケンカをしているのもたまに見かけました。←その横で私は営業の電話をするというカオス状態ww
理由③:労働時間が長い
証券会社の労働時間は「朝が早くて、夜が遅い」というのが当たり前。
労働時間が長かったため、心身共にしんどかったです。
営業員の出社・退社の時間は、上司の方針で決まります。
私が所属していたチームの勤務時間は
- 1年目⇒7:00~20:00-21:30
- 2-3年目⇒7:40~20:15
というのが基本でした。
新卒1年目は、毎朝7時に出社していたので、眠くて眠くて辛かったです・・。
しかも、どんなに早く出社しても「始業時間は8:40で記録する」というのが義務付けられていました。
土曜出社も月に1-2回ありました!
金曜日の退社時点で、自分が属するチームのノルマが終わっていない場合、上司から「明日は全員出社だ」と突然指示され、土曜日に急遽出社するのです・・地獄!
理由④:顧客第一優先の提案ができない
証券会社の営業員は、ノルマを達成するのが第一優先!
そのため、顧客第一優先の提案というよりも、顧客のリスク許容度に合わせて「ノルマ商品を提案する」必要がありました。
言い換えると、「このお客さんは、このリスクを許容してくれそう・・!」と思ったら即提案。
今、米国株が上昇していて絶好調であっても、ノルマが新興国の投資信託ならば、「これからは新興国ですよ!」と言って、新興国の投資信託を提案する・・!ということです。
「自分だったら買いたくない!」という商品を、高齢のお客さんに購入して頂くことも日常茶飯事だったので、かなり心苦しかったですね・・。
証券会社は投資のプロではなく、営業のプロなんです!皆さん、騙されないで下さいね!
理由⑤:セクハラが多い
証券会社は社内でセクハラ発言が非常に多く、それも精神的にダメージがありました。
証券会社は配属にもよりますが、基本的に男性が多い会社です。
私の場合、同じフロアにいる営業員60人のうち女性はたったの5人。
つまり、男性社員が9割以上という特殊な環境でした。もはや男子校状態!
先輩・同僚からのセクハラ発言は日常会話ですし、新人は年末の忘年会で制服を着てAKBを踊らされたり(同期の男性陣も女装)、不倫を持ちかけられることも何度もありました。
証券会社の女性は、辛い毎日を乗り越えるために恋愛にすがる人も多く、危ない沼にはまってしまう人も多かったです。
理由⑥:精神が不安定になる
最終的に証券会社を退職する決め手となったのは、精神的に不安定な状態が長く続いていたからです。
退職を決断する2か月前からは、毎日帰宅して1人になると泣き叫び、心を落ち着かせる方法が分からなくなっていました。
1人になると「苦しい、苦しい・・」と思う毎日が続き、このままでは自分が壊れてしまいそうだったので、上司に退職の意向を伝えました。
今思うと、あれは絶対にうつ病でしたね。メンタルクリニックを受診して、とりあえず休職してもよかった!と思います。
しかしその頃は、精神疾患の知識が乏しかった&早くここから逃げ出したい!という気持ちが強かったため、病院を受診することなく退職となりました。
大手証券会社を退職したその後
大手証券会社を辞めた後は何をしていたの?新卒3年目だと、転職も厳しかったんじゃない?
私は大手証券会社を退職して1か月後に、投資信託を扱う運用会社に転職しました。
具体的な流れとしては、まず退職前に約2か月間の有給を消化!
毎日DVDを見て、のんびり&ダラダラと過ごしていました。
次第にメンタルが落ち着いてきたので、以前から憧れていた運用会社業界に絞って、就活を開始。
証券会社での経験を評価してもらい、約1か月で2つの会社から内定をGET!
思ったよりも短期間で、運用会社へ転職することができました!
新卒3年目がネックでしたが、どうにか転職できて、よかった・・!
大手証券会社を辞めて良かったこと
大手証券会社を辞めて良かったことは?
大手証券会社を辞めて良かったことは以下の通りです。
- ストレスが減った
- 証券会社が異常な世界だったと分かる
- 転職先の上司・先輩が優しいと感じる
- プライベートを楽しめるようになった
ストレスが減った
投資信託の運用会社へ転職したあとは、ストレスが激減!
同じ金融業界でも、ここまで雰囲気が違うのかと驚きました。
証券会社では上司の叱責が響き、みんな怖い顔をしていたのですが、運用会社の社内はすごく静か!!
全員、黙々とパソコン作業をしていて、たまに笑い声の混じった雑談が聞こえてくるという環境が私には衝撃的でした。
誰も電話していないから、たまに電話すると丸聞こえ状態で恥ずかしかったです・・。
証券会社が異常な世界だったと分かる
新卒で証券会社へ入社したため、「社会人は会社で仕事する=叱責に耐える、長時間勤務が当たり前」というのが私の常識でした。
しかし、それはかなり異常な世界だったと知ることができました。
あんなにもパワハラ、セクハラが日常化している会社は、ヤバい会社だったのだな・・と今は強く思います。
大手証券会社は、メンタルが相当強い人しか残れない世界です。
転職先の上司・先輩が優しいと感じる
証券会社の上司・先輩は鬼のような人ばかりだったので、運用会社の上司・先輩が優しすぎて、最初は戸惑いました。
「え、なんでこんなに優しいの?世間の大人って、こんな優しいの?」とカルチャーショックでしたね。
もちろん、たまに上司が理不尽なことを言ってくることもありましたが、証券会社でメンタルが鍛えられたので精神的なダメージは少なかったです。
証券会社時代と比べると何でも余裕♪何を言われても平気でした・・!
プライベートを楽しめるようになった
証券会社時代は、プライベートの約束をあまり入れることができませんでした。
なぜなら、平日は夜遅くまで仕事があるし、土日も突然仕事になる可能性があったからです・・。
しかし、運用会社に転職したことで土日は完全にお休み!
「土日を仕事で邪魔されない・・!」という体験を社会人3年目秋に初めて味わいました。
平日も定時で帰ることができるため、平日夜に友人と食事に行ったり、ジム通いしたり、プライベートを楽しめるようになりました。
この頃、夫に出会うことができました!もし証券会社を辞めていなかったら、絶対に出会えなかっただろうなぁ・・。
大手証券会社を辞めて残念だったこと
大手証券会社を辞めて残念だったことは?
大手証券会社を辞めて残念だったことは以下の通りです。
- 給与や待遇が下がった
- 大手証券会社勤務という肩書きを失った
給与や待遇が下がった
運用会社に転職して、給与や待遇は明らかに下がりました。
家賃補助もありませんし、ボーナスもありません。
一方、証券会社では、新卒2年目のボーナスが約200万円!
さらに毎月の家賃は、月10.5万円以内の物件であれば、自己負担25,000円で済み、残りは会社負担・・!という高待遇でした。
証券会社の待遇はかなり良かったです!でも、この待遇と引き換えだとしても・・あの激務に耐えるのはもう無理。
大手証券会社勤務という肩書きを失った
証券会社を辞めた後、外の世界から見ると「自分が働いていた証券会社は、誰もが知る大手の会社だったのだなぁ」と改めて感じました。
今後、あれほど大規模の会社や高い年収で働くことはないだろうな・・と思います。
当時は、精神的に病んでいたので勢いで辞めてしまったけど、休職する選択でもよかったのかな・・と考えたこともあります。
とはいえ、証券会社を辞めたことに全く後悔はありません。
なぜなら、証券会社を辞めたことで、その経験を買われて憧れの運用会社へ入社でき、夫と息子にも出会えたからです♪
私には最善の選択でした!
まとめ:証券会社を辞めてもその経験は必ず役に立つ
今回は、「大手証券会社を2年半で辞めた理由と、その後の人生」についてお話ししました!
大手証券会社を2年半で辞めた理由↓
- ノルマがきつい
- パワハラ上司・先輩が怖い
- 労働時間が長い
- 顧客第一優先の提案ができない
- セクハラが多い
- 精神が不安定になる
大手証券会社を辞めて良かったこと↓
- ストレスが減った
- 証券会社が異常な世界だったと分かる
- 転職先の上司・先輩が優しいと感じる
- プライベートを楽しめるようになった
大手証券会社を辞めて残念だったこと↓
- 給与や待遇が下がった
- 大手証券会社勤務という肩書きを失った
⇒証券会社を辞めても、その経験は必ず役に立つ
⇒私は証券会社を辞めてよかった!
証券会社を辞めようか悩んでいる人にとって、私の体験が少しでも参考になれば幸いです。
証券会社で鍛えた、メンタルと営業スキルは他の業界でも必ず生かせるはずですよ。
ぜひ、じっくり考えてみて下さいね!
「大手証券会社の裏側を知りたい!」と思って、読んでくださった方はいかがでしたでしょうか?
大手証券会社は、かなりブラックなので、営業員に勧誘されたら注意してくださいね♪
営業員の笑顔の裏側は、かなり怖いですよ・・笑
一方、ネット証券であれば勧誘は無いので、安心です♪
昔は対面証券が一般的でしたが、これからの時代はネット証券がさらに普及していくでしょう。
ネット証券は、口座開設から取引までの全てをオンラインで完結できます。
投資のタイミングを逃さないように口座開設だけでも、事前に済ませておくのがオススメです♪
以下のサイトで、ぜひ口座開設してみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。