投資方針
「三井住友・げんきシニアライフ・オープン」は、日本の株式のうち「高齢者関連ビジネスを行なう企業」の株式に投資する、テーマ型のアクティブファンドです。
これから日本は超高齢化社会に突入します。
2016年時点の統計によると、約4人に1人が65歳以上の高齢者であり、その比率は今後も上昇続ける見通しです。
となれば、高齢者を主要顧客とするサービスがビジネスの多様化、拡大が予想されます。
当ファンドでは、高齢者関連の新ビジネス、新技術あるいは様々なニーズ等をシルバ-ビジネスとしてとらえ、こうした分野に注目して事業を展開していく企業の株式を中心に投資します。
出所:三井住友DSアセットマネジメント HP
市場別の投資比率は、東証1部85.3%、東証2部3.0%、ジャスダック3.3%などです。
業種別は、情報・通信業13.5%、サービス業12.2%、化学11.6%などです。
主な投資先は、「TOKAIホールディングス」や「太陽ホールディングス」、「⽇東紡績」など、中小型株式を中心に123銘柄に投資しています。
投資先は、123銘柄と多めです。
その理由として、中小型株は「市場規模が小さいため、1銘柄をたくさん購入できない。」、「大型株に比べて、価格の変動リスクが高いため、分散投資している。」といった点が挙げられます。
基本情報
ファンド名 | 三井住友・げんきシニアライフ・オープン |
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運用会社 | 三井住友DSアセットマネジメント |
分類 | 国内小型グロース |
ベンチマーク | なし |
購入時手数料 | 上限3.0%(税抜) |
信託報酬 | 年率1.50%(税抜) |
信託財産留保額 | なし |
決算日 | 5月25日、11月25日 |
分配金 | 実績あり |
設定日 | 2000年5月26日 |
信託期間(償還日) | 無期限 |
信託期間は「無期限」です。運用の途中で、信託期間満了に伴う償還(運用終了)になることがないので、安心です。
信託報酬が年率1.50%(税抜)かかります。
分配金は「年に2回」出ています。積立投資など、長期で資産を育てる運用には、向いていません。(2019年度の分配金は0円ですが、2018年度は650円となっています。)
テーマ型ファンドは、流行り廃りがあります。
テーマ型ファンドは、「今後、この市場が拡大する!」という期待感があれば、一時的にそれらの株価は急上昇します。
しかし、「成長がひと段落した」もしくは、「新たな成長期待の高い市場が現れた」場合には、株価が急落する可能性もあります。
なので、ファンドのテーマが時代に合ったものかどうかを、定期的に必ず確認するようにしましょう。
運用状況
出所:SBI証券 HP (2020年5月15日時点)
ここ数か月で、基準価額が大暴落。。
コロナウィルスによる世界経済への打撃を受けて、基準価額が直近1年で約10%下がっています。
中小型株式の動きは、株式市場や世界経済の動向によって乱高下しやすいです。
株式市場の上昇相場では、当ファンドも短期的に大きな利益を上げられますが、下落相場になると大暴落する可能性もあるので注意してください。
基準価額が半分になる可能性も普通にあります。
中小型株式市場が好調な時には、「当ファンドを追加購入できなくなる」場合があります。
以前、中小型株式市場が好調だった頃、中小型株式に投資する投資信託に資金が集まりすぎたため、「運用に支障が出る&期待する収益を出せなくなる」という懸念から「追加購入の停止」を発表したファンドが数多くありました。
当ファンドにおいても、そうなる可能性があります。
感想
成績は、比較的に良いファンドだと思います。
しかし、テーマ型ファンドは、流行している時期もあれば、話題性がなくなり、一気に株価が下落する可能性もあります。
世間の話題になりやすいファンドは、金融の営業マンは話しやすいので顧客に勧誘しがちですし、ランキングにも上位に入りやすいです。実際の成績と関係なく、雑誌で特集されることもあります。
また、話題になっている時期には、「すでに基準価額の頂点だった。(高値だった。)」、「売り時だった。」ということも多いので、よく注意してください。
繰り返しになりますが、ファンドのテーマが時代に合ったものかどうかを、定期的に必ず確認するようにしましょう。
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