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【解説・評価】中小型成長株オープン(愛称:スモール・モンスターズ・ジャパン)(岡三)

投資方針

「中小型成長株オープン(愛称:スモール・モンスターズ・ジャパン)」は、日本の上場企業のうち、中小型成長株に投するアクティブファンドです。

市場別の投資比率をみると、東証1部の68.7%、JASDAQ3.2%、マザーズ20.1%です。

業種別だと、情報・通信業35.8%、卸売業9.4%、サービス業8.3%、精密機器8.2%となっています。

主な投資先は、「アセンテック」や「NECネッツエスアイ」、「マニー」など、28銘柄に投資しています。

投資先は、28銘柄と少なめです。

一般的に、中小型株に投資するファンドは「市場規模が小さいため、1銘柄をたくさん購入できない。」、「大型株に比べて、価格の変動リスクが高いため、分散投資している。」といった点から銘柄数が多くなりがちです。

しかし、当ファンドは、銘柄をかなり少なく絞って、厳選投資しています。

   

基本情報

ファンド名 中小型成長株オープン(愛称:スモール・モンスターズ・ジャパン)
運用会社 岡三アセットマネジメント
分類 国内小型グロース
ベンチマーク なし
購入時手数料 なし
信託報酬 年率0.85%(税抜)
信託財産留保額 なし
決算日 3月4日、9月4日
分配金 実績なし
設定日 2014年3月10日
信託期間(償還日) 2024年3月4日

分配金は「実績なし」です。積立投資など、長期で資産を育てる運用にも向いています。

信託報酬は「0.85%」です。アクティブファンドの中では、とても低コストです。

信託期間は「2024年3月4日」までです。つまり、この日で投資信託が償還され、運用が終了するという意味です。

なので、信託終了予定日の半年前頃から、運用会社のHP等で「信託期間に関するお知らせ」をよく確認するようにしましょう。

信託期間を延長する場合もありますが、予定通り終了した場合には、自動的に現金化されるので、注意してください。

   

運用状況

中小型成長株オープン(愛称:スモール・モンスターズ・ジャパン)

出所:SBI証券 HP (2020年5月1日時点)

ここ数か月で、基準価額が大暴落。。

コロナウィルスが流行しているため、基準価額が1年で22%ほど下がっています。アクティブファンドの中では、大きく下落しており、ここ1か月の戻りも鈍いです。

中小型株式の動きは、株式市場や世界経済の動向によって乱高下しやすいです。

株式市場の上昇相場では、当ファンドも短期的に大きな利益を上げられますが、下落相場になると大暴落する可能性もあるので注意してください。

基準価額が半分になる可能性も普通にあります。

中小型株式市場が好調な時には、「当ファンドを追加購入できなくなる」場合があります。

以前、中小型株式市場が好調だった頃、中小型株式に投資する投資信託に資金が集まりすぎたため、「運用に支障が出る&期待する収益を出せなくなる」という懸念から「追加購入の停止」を発表したファンドが数多くありました。

当ファンドにおいても、そうなる可能性があります。

   

動画で魅力をご紹介

岡三アセットマネジメントのHPで、実際に運用するファンドマネージャーによる紹介動画が掲載されていました。

9分近い動画ですが、質疑応答形式で簡潔にまとまっていて、とても分かりやすい内容でしたのでご紹介します。

 

Q1.銘柄選定の考え方についてお聞かせください。

当ファンドは中小型の成長株に投資を行うファンドですが、私が考える成長株は、株価の上昇が期待できる銘柄と考えています。10%20%程度の上昇ではなく、当社では成長株の株価上昇の目安を2倍以上と考えています。

 

Q2.2倍というのは、どのくらいの期間での目標値と考えているのでしょうか?

5年で株価が倍以上になることをひとつの目安と考えています。

 

Q3.少し長いように感じるが、実際5年も持ち続ける銘柄などあるのでしょうか?

もちろんあります。正直5年では短い、有望と考えられる銘柄に長期間保有し続けることが高い投資成果につながると考えています。「成長株投資」とは、見方を変えると未来の主力銘柄を探求する投資手法です。(←例としてソフトバンクの高い成長性が紹介されていました。)

企業の製品寿命のうち、成長から成熟を迎えるまでの5年程度の売上・利益変化は予測可能と考えています。それが5年の根拠です。

 

Q4.成長株投資の重要なポイントについて教えて下さい

どのようなビジネスモデルか?よりも、どのような経営者か?が重要と考えています。過去20年のファンドマネージャーの経験から、価値を生み出し、持続的に成長する企業には必ず卓越した経営者が存在します。優れた経営者に共通する点として、高い志、根気強さ、好奇心旺盛、世界を変えられると本気で信じている点です。

年間約400件の企業調査を行い、200人以上の経営陣に直接取材しています。

 

Q5.良い銘柄をどうやって見つけてくるのですか?

切り口はイノベーションです。イノベーションの5大要素として、①新素材②新製品、新サービス③新生産工程④新販路⑤新組織、と考えています。(新販路の具体例として、海外進出したユニチャームの成功を挙げています。)

月次レポートの上位銘柄を見ると、ご存知の無い銘柄が多いかもしれませんが、徹底的に調べ上げ、その成長性に自信を持っている銘柄です。今は時価総額が小さい銘柄ですが、将来大きく化ける可能性があるスモールモンスターズです。

 

出所:岡三アセットマネジメントHP

   

感想

国内株式市場が好調な時には、中小型株は大型株よりも早いスピードで、大きな利益を得られる可能性があります。

しかし、繰り返しになりますが、中小型株は下落し始めると、一瞬で急落する可能性があるので、注意してください。大型株よりも大きく下落する可能性が高いです。

また、株式市場が回復してきたのに、中小型株式市場が回復しないということもよくあります。個別銘柄の影響も受けやすいので、株式市場と連動しないことも多いのです。

(投資初心者は、「なんで、このファンドの基準価額は回復しないんだ!?」と金融機関にクレームの電話をしがちです。)

日ごろから株式市場だけでなく、個別銘柄の動きをよくチェックして、投資判断を見極めてください。

⇒最新のチャート・基本情報等は、こちらからご覧になれます。