投資方針
「明治安田米国中小型成長株式ファンド」は、米国の中小型株式に投資するアクティブファンドです。
中小型株とは、原則としてRussell 2500指数に採用されている銘柄等のうち、時価総額が約7億ドル以上のものと定義します。
原則、為替ヘッジは行いません。。
業種別の投資比率は、ソフトウエア・サービス20.6%、資本財13.2%、医薬品関連12.9%などです。
主な投資先は、「TELADOC HEALTH INC(テラドック・ヘルス)」や「INSULET CORP(インシュレット)」、「NORDSON CORP(ノードソン)」など、92銘柄に投資しています。
出所:明治安田アセットマネジメント HP
投資先は、92銘柄と多めです。
その理由として、中小型株は「市場規模が小さいため、1銘柄をたくさん購入できない。」、「大型株に比べて、価格の変動リスクが高いため、分散投資している。」といった点が挙げられます。
当ファンドは、為替ヘッジなしです。対円で為替ヘッジを行わないため、為替変動の影響を受けます。そのため、円高局面ではその資産価値を大きく減少させる可能性があります。
基本情報
ファンド名 | 明治安田米国中小型成長株式ファンド |
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運用会社 | 明治安田アセットマネジメント |
分類 | 国際株式・北米 |
ベンチマーク | なし |
購入時手数料 | 上限3.0%(税抜) |
信託報酬 | 年率1.9%(税抜) |
信託財産留保額 | なし |
決算日 | 1月31日、7月31日 |
分配金 | 実績あり |
設定日 | 2012年1月31日 |
信託期間(償還日) | 2022年1月31日 |
信託報酬が年率1.90%(税抜)もかかります。
分配金は「年に2回」出ています。積立投資など、長期で資産を育てる運用には、向いていません。(2019年度は、計1150円が分配金となっています。)
信託期間は「2022年1月31日」までです。つまり、この日で投資信託が償還され、運用が終了するという意味です。
なので、信託終了予定日の半年前頃から、運用会社のHP等で「信託期間に関するお知らせ」をよく確認するようにしましょう。
信託期間を延長する場合もありますが、予定通り終了した場合には、自動的に現金化されるので、注意してください。
運用状況
出所:SBI証券 HP (2020年5月22日時点)
コロナウィルスによる世界経済への打撃を受けて、基準価額が大暴落。しかし、当ファンドは3%の下落で済んでおり、ほかのファンドと比べると下落幅は小さいです。
直近の受賞歴は、以下の通りです。
- リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワード 2020ジャパン「最優秀ファンド賞」
中小型株式の動きは、株式市場や世界経済の動向によって乱高下しやすいです。
株式市場の上昇相場では、当ファンドも短期的に大きな利益を上げられますが、下落相場になると大暴落する可能性もあるので注意してください。
基準価額が半分になる可能性も普通にあります。
中小型株式市場が好調な時には、「当ファンドを追加購入できなくなる」場合があります。
以前、中小型株式市場が好調だった頃、中小型株式に投資する投資信託に資金が集まりすぎたため、「運用に支障が出る&期待する収益を出せなくなる」という懸念から「追加購入の停止」を発表したファンドが数多くありました。
当ファンドにおいても、そうなる可能性があります。
感想
米国株式市場が好調な時には、中小型株は大型株よりも早いスピードで、大きな利益を得られる可能性があります。
しかし、繰り返しになりますが、中小型株は下落し始めると、一瞬で急落する可能性があるので、注意してください。大型株よりも大きく下落する可能性が高いです。
また、株式市場が回復してきたのに、中小型株式市場が回復しないということもよくあります。個別銘柄の影響も受けやすいので、株式市場と連動しないことも多いのです。
(投資初心者は、「なんで、このファンドの基準価額は回復しないんだ!?」と金融機関にクレームの電話をしがちです。)
日頃から株式市場だけでなく、個別銘柄の動きをよくチェックして、投資判断を見極めてください。
⇒最新のチャート・基本情報等は、こちらからご覧になれます。