投資方針
「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(愛称:jrevive)」は、日本の割安株に投資するアクティブファンドです。
日本の上場企業のうち、「株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式」に投資します。
銘柄選定は、中小型株のスペシャリストである「エンジェルジャパン・アセットマネジメント株式会社」の投資助言を活用します。
文字だけだと分かりづらいですね。目論見書のイメージ図をみてみましょう。
出所:SBIアセットマネジメント HP
これも分かりづらいですね。
簡単に言うと、「成長が期待できる企業の株を、株価が下がっているうちに買って、高くなった売る!」という、いわゆる「割安な中小型株」に投資するファンドです。
市場別の投資比率をみると、東証1部85.7%、東証2部5.8%、JASDAQが5.6%です。
業種別だと、サービス業19.3%、情報・通信業18.2%、小売業12.9%となっています。
主な投資先は、「セリア」や「ジョイフル本田」、「プレステージ・インターナショナル」など、52銘柄に投資しており、各銘柄の組入比率は、5%以下です。
投資先は、52銘柄とかなり多めです。
その理由として、中小型株は「市場規模が小さいため、1銘柄をたくさん購入できない。」、「大型株に比べて、価格の変動リスクが高いため、分散投資している。」といった点が挙げられます。
中小型株のスペシャリストである「エンジェルジャパン・アセットマネジメント株式会社」が銘柄を選定します。
エンジェルジャパン・アセットマネジメント株式会社って、あまり聞かないと思いますが、銘柄選定においてわりと優秀な会社です。
同社は、「経営者との個別直接面談」を大切にしており、年間1,000件近くの企業を定期的に訪問し、銘柄選定に役立てています。
同社が投資を助言するファンドは、以下の通りです。
- SBI小型成長株ファンド ジェイクール(愛称:jcool)
- SBI日本小型成長株選抜ファンド(愛称:センバツ)
- SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト(愛称:jnext)
- SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト(年2回決算型)/愛称:jnextⅡ
- SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(愛称:jrevive)
- SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(年2回決算型)/愛称:jreviveⅡ
- 日興グローイング・ベンチャーファンド
- 小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)
- 新成長株ファンド(愛称:グローイング・カバーズ)
- 成長応援日本株ファンド(愛称:匠のワザ)
これらのファンドは、一時期パフォーマンスが好調で、人気がありすぎて販売停止になっていました。
当ファンドは、「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(年2回決算型)(愛称:jreviveⅡ)」と同じ運用方針、同じ投資対象です。
というのも、年2回決算型も、ジェイリバイブと同じマザーファンドに投資しているからです。商品名は異なりますが、投資先、運用方針は全く同じということです。
基本情報
ファンド名 | SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(愛称:jrevive) |
---|---|
運用会社 | SBIアセットマネジメント株式会社 |
分類 | 国内小型グロース |
ベンチマーク | なし |
購入時手数料 | 上限3.0%(税抜) |
信託報酬 | 年率1.70%(税抜) |
信託財産留保額 | 0.3% |
決算日 | 7月22日 |
分配金 | 実績なし |
設定日 | 2006年7月31日 |
信託期間(償還日) | 無期限 |
「分配金実績なし」です。積立投資など、長期で資産を育てる運用にも向いています。
「信託期間無期限」です。運用の途中で、信託期間満了に伴う償還(運用終了)になることがないので、安心です。
信託財産留保額が0.3%かかります。投資信託を売却する際に、手数料が差し引かれます。信託報酬が年率1.70%(税抜)もかかります。
アクティブファンドは、コストが高くなりがちですが、その中でも当ファンドは「コストが高い」分類に入ります。
なぜかというと、当ファンドはエンジェルジャパン・アセットマネジメント株式会社にも「投資助言料」を支払わなければいけないからです。
通常、運用は運用会社だけで行いますが、当ファンドは投資助言会社を活用しているため、その分支払いが増えて、コストが高くなるのです。
購入・売却単位が「1口以上1口単位」
金額買付、積立買付、NISA買付には対応していません。
当ファンドは、口数買付のみなので注意してください。珍しいですよね。
金額買付したい方は、当ファンドと全く同じマザーファンドに投資する、「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(年2回決算型)(愛称:jreviveⅡ)」をご購入ください。こちらは、金額買付できます。
運用状況
出所:SBI証券 HP (2020年4月末時点)
2020年は、コロナウィルスの影響を受けて、株式市場は大暴落。。
当ファンドは1年前と比べて、▲9.8%下落。20-30%下がっているファンドが多い中では、まぁまぁかなという印象。
月次レポートではなく、「週次レポート」が発刊されています。毎週月曜日の夜に、SBIアセットマネジメントのHPを見ると、最も早く最新のレポートを見ることができます。
パフォーマンスが良く、投資信託の受賞歴も多いです。
- R&Iファンド大賞 2020 「最優秀ファンド賞」
- R&Iファンド大賞 2018 「優秀ファンド賞」
- トムソン・ロイター リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2017「最優秀ファンド賞」
中小型株式の動きは、株式市場や世界経済の動向によって乱高下しやすいです。
株式市場の上昇相場では、当ファンドも短期的に大きな利益を上げられますが、下落相場になると大暴落する可能性もあるので注意してください。
基準価額が半分になる可能性も普通にあります。
中小型株式市場が好調な時には、「当ファンドを追加購入できなくなる」場合があります。
以前、中小型株式市場が好調だった頃、中小型株式に投資する投資信託に資金が集まりすぎたため、「運用に支障が出る&期待する収益を出せなくなる」という懸念から「追加購入の停止」を発表したファンドが数多くありました。
当ファンドにおいても、そうなる可能性があります。
ちなみに、少し古いデータですが、ジェイリバイブと日経平均株価とのパフォーマンスの比較が運用会社のHPに載っていたので、ご紹介します。
●日経平均とのパフォーマンス比較
当ファンドが日経平均株価を大きく上回るパフォーマンスになっていることが分かると思います。この時期に保有していたら、かなり儲けられましたね。
感想
国内株式市場が好調な時には、中小型株は大型株よりも早いスピードで、大きな利益を得られる可能性があります。
しかし、繰り返しになりますが、中小型株は下落し始めると、一瞬で急落する可能性があるので、注意してください。大型株よりも大きく下落する可能性が高いです。
また、株式市場が回復してきたのに、中小型株式市場が回復しないということもよくあります。個別銘柄の影響も受けやすいので、株式市場と連動しないことも多いのです。
(投資初心者は、「なんで、このファンドの基準価額は回復しないんだ!?」と金融機関にクレームの電話をしがちです。)
日ごろから株式市場だけでなく、個別銘柄の動きをよくチェックして、投資判断を見極めてください。
⇒最新のチャート・基本情報等は、こちらからご覧になれます。