証券会社や銀行で販売されている投資信託ですが、この投資信託がどうやって成り立っているか?
みなさん、知っていますか?
今回は投資信託にかかわる3社の役割について詳しくご紹介します!
投資信託をつくる3つの金融機関
投資信託は、具体的には販売会社、運用会社、信託銀行、これら3社がそれぞれの役割を分担することで、成り立っています。
投資信託を購入する際には、必ず証券会社や銀行を通じて購入するので、販売会社は皆さんご存知だと思います。
一方、運用会社と信託銀行は、裏方なのであまり聞きなれないという方も多いのではないでしょうか?
出所:投資信託協会
販売会社(証券会社、銀行)
販売会社とは?
販売会社とは、投資信託を購入できる証券会社や銀行などの金融機関のことを指します。
販売会社では、
- 投資信託の購入時手続き
- 購入する際の相談
- 分配金の受け取り
- 目論見書や運用報告書等の受け取り
- 運用状況の確認
などができます。
販売会社ごとに品揃えや手数料が違う
投資信託は金融機関の対面窓口やインターネットを通じて、購入することができます。
ただし、注意して頂きたいのが、販売会社によって投資信託の品揃えや購入時手数料が異なる点です。
「○○証券で売っている商品が、○○銀行では売っていない」、「ネット証券だと購入時手数料が無料なのに、○○証券の窓口だと手数料が3.24%かかる」ということがあります。
また、同じ証券会社でも窓口で購入するか、インターネットを通じて自分で購入するかによって、購入時手数料が異なる場合があるのでご注意ください。
基本的には販売会社の対面窓口で購入すると人件費もかかるので、購入時手数料は高いと思っておくと良いと思います。
ネット証券で買うのがおすすめ♡
商品の多さ・手数料の安さは、ネット証券>大手証券>銀行のイメージです。ネット証券は、商品も多く、購入時手数料が無料の商品がとても多いです^^
投資信託を買う前に、販売会社の投資信託の商品数や手数料の違いについて事前に必ず調べておきましょう。
ちなみに私はSBI証券で口座を開設しています。SBI証券は投資信託の商品数は国内トップクラスですし、インターネットで購入するので購入時手数料が0円の商品がとても多いのでおすすめです。
運用会社(投資信託を作る・運用指示)
投資信託の運用指示
投資信託を作り、投資家から集めた資金の運用の指示をする会社です。
集めたお金の投資先・保有割合・売買のタイミング等を考え、お金を管理している信託銀行に売買等を指図します。
※運用会社は、交付目論見書や各種資料で「○○運用会社」ではなく「○○アセットマネジメント」という名称で記載されています。
販売促進・各種レポートの作成
運用会社では、運用指図のほかにも、
- 新たな投資信託を検討
- どんな販売用資料を作るか
- 作った後はどんなプロモーションをするのか
- どこの販売会社で販売するか
を考えたりします。そのほか、
- お客様にご案内する販促資料
- マーケットレポート、月次レポートの作成
- 交付・請求目論見書、運用報告書の作成
- 営業員向けに投資信託の商品勉強会の開催
なども行います。
信託銀行(お金を管理する会社)
投資家から集めたお金を大切に保管・管理します。また、運用会社からの指図をもとに、実際に株式や債券などの売買や管理を行います。
投資家から預かったお金は信託銀行で分別して保管・管理しているので、もし販売会社や運用会社が破たんしても、投資家の資産は保全されるような仕組みとなっています 。
また、信託銀行が破たんしても、信託銀行のお金と投資家から集めたお金は区別して関しているので、保護されるしくみになっています。
まとめ
いかがでしたか?
投資信託は、これら3つの機関それぞれが役割を担うことで成り立っています。証券会社で働いていた頃、知らないお客さんが多かったので今回お話ししました。
それぞれの会社の様子などは私の実体験をもとにまたどこかでお話ししますね ^^