投資関連

販売ランキングで人気の投資信託に要注意!?(金融業界裏話)

投資信託を選ぶとき、「ランキング上位の人気商品」として紹介されていると、「みんな買っているし、なんとなく良さそうだな~」と思ってしまいませんか?

注意してください!

本当に優れた商品で販売ランキング上位になっている場合もありますが、そうでない場合もあります。

証券会社で働いた経験をもとに、販売ランキングのからくりについて詳しくご紹介します。(※以下は、対面の窓口をメインとする金融機関のランキングについて書いています。)

   

 

販売ランキングは、あまり信用できない

証券会社で働いた経験のある私からすると、販売ランキングはあまり信用できません。

とくに、対面の窓口メインで販売している証券、銀行の販売ランキングは、疑ってみるようにしています。

というのも、金融機関の窓口では、その時々で販売しやすい商品、もしくは上層部が決めた販売注力商品を積極的に勧誘する傾向があるからです。

新しく作られた投資信託で、募集開始とともに何千億円というお金が集まることがあります。過去の運用実績もなく、とくに目新しい商品でもないのに、不思議だと思いませんか??

実はこれ、金融機関で働く人間からすると、「さすが、大手証券会社!今月は新商品にすごい力を入れているな~。ノルマ大変だっただろうな~笑」と思ってしまいます。そのからくりを具体的にお話しします。

※すべての商品が該当するわけではありません。

 

販売ランキング上位になる商品の特徴とは?

話題の商品=勧誘しやすい

米国の株式市場や景気がよければ、米国株式に投資する投資信託の販売が自然と多くなります。

ニュースや新聞で話題になっている内容であれば、営業員からしても話しやすくて勧誘しやすいからです。

実際、お客さんも話題の商品を勧誘されれば「うんうん、確かにニュースによく出てるよね」と話にのってくれるので、納得したうえで購入して頂ける可能性が高まります。

 

会社で決められた商品=ノルマがあるので勧誘する

販売会社と同じ系列の運用会社で新しい投資信託が作られた場合、もしくはほかの運用会社との間で新商品の販売注力を約束していた場合です。

この場合、販売会社の上層部から全ての支店にたいして「今月は○○運用会社の新しい投資信託の販売に注力してくれ」と命令がおりてきます。

そして、その商品の募集開始とともに、営業員はそれぞれ非常に重いノルマを課せられて、勧誘をいっせいにスタートするのです。

私も証券会社時代は約2カ月に1回、新商品の販売に注力しましたが、毎回ノルマを課せられてとても苦労しました。

新商品ができるたびに、運用会社の担当者が支店にきて勉強会が開催され、「今月はこの商品か~」と思いながら、必死にその国や経済について勉強しました。

さらに、こうした新商品を販売するときには必ず「販売額上位30名に海外研修をプレゼント」といったキャンペーンが必ず行われていました。

海外研修はとても豪華で南米、米国、香港、新興国など、海外視察を兼ねた研修という名の海外旅行をプレゼントしてくれました。ノルマだけでなく、こうしたプレゼントもあるので営業員は必死に勧誘するのです笑

 

分配金が高い商品=高齢者に根強いニーズあり

投資信託には、決算日に分配金が支払われるタイプがあります。なかでも人気があるのは毎月分配型の商品です。

ランキング上位には、毎月分配型の商品が多くを占めています。

これらは保有しているだけで毎月分配金が入ってくる商品で、「年金、小遣い代わり」として、60代や70代を中心に根強い支持を集めています。

ただし、この分配金はすべてが運用の収益ということではなく、投資した元本が値下がりしている場合には、元本を削って無理やり支払っている商品も多いです。この仕組みに気付いていないお客さんも多いのが現状です。

 

手数料が高い商品=販売会社の利益

販売会社の営業員が注力して販売した商品は、購入時の手数料と運用管理費用(信託報酬)が高い傾向にあります。

営業員は毎月、大きな手数料の販売ノルマを背負っているので、仕方がありません。

営業員が勧誘する投資信託の購入時手数料は3~3.5%のものが多いですし、信託報酬が高い商品も多いのでご注意ください。

 

でも、ネット証券の販売ランキングは参考にする!?

ネット証券やインターネット専用口座の販売ランキングは、上記とはちょっと異なります。

ネットでの販売ランキングは、営業員による勧誘ではなく、投資家が自分で決めて購入してできたランキングなので、多少は参考するようにしています。

しかし、「ランキング上位だからとりあえず買ってみよう」という人も多いと思うので、私はあくまで参考にする程度です。ランキングを見て興味が出たら、必ず自分で調べなおして比較検討するようにしています。

一度TVや雑誌で紹介されただけで、まぁまぁの運用実績でも爆発的に人気が出てしまう商品もあるので、少し疑ってみるようにしています。

ランキング上位の商品よりも、もっと運用実績の良い商品はたくさんありますよ^^

 

まとめ

いかがでしたか?

証券会社で働いた経験をもとにまとめてみました。投資信託を購入する際には、インターネットの情報やランキングを鵜呑みにせずに、必ず自分で調べてみてくださいね。