投資方針
「インベスコ・ニッポン新興成長株ファンド」は、日本の中小型株式に投資するアクティブファンドです。
具体的には、時価総額2000億円未満の中小型株式に加え、新規公開銘柄を投資対象とします。
市場別の投資比率は、東証1部73.8%、東証2部1.6%、ジャスダック10.9%などです。
業種別は、サービス業21.4%、情報・通信業16.1%、建設業10.6%などです。
主な投資先は、「ウエストホールディングス」や「ペプチドリーム」、「ビーアールホールディングス」など、52銘柄に投資しています。
投資先は、52銘柄と多めです。
その理由として、中小型株は「市場規模が小さいため、1銘柄をたくさん購入できない。」、「大型株に比べて、価格の変動リスクが高いため、分散投資している。」といった点が挙げられます。
基本情報
ファンド名 | インベスコ・ニッポン新興成長株ファンド |
---|---|
運用会社 | インベスコ・アセット・マネジメント |
分類 | 国内小型グロース |
ベンチマーク | なし |
購入時手数料 | 上限3.0%(税抜) |
信託報酬 | 年率1.67%(税抜) |
信託財産留保額 | なし |
決算日 | 7月30日 |
分配金 | 実績あり |
設定日 | 2007年7月31日 |
信託期間(償還日) | 2022年8月1日 |
信託報酬が年率1.67%(税抜)かかります。
分配金は「年に1回」出ています。積立投資など、長期で資産を育てる運用には、向いていません。(2019年度は、分配金が出ていません。)
信託期間は「2022年8月1日」までです。つまり、この日で投資信託が償還され、運用が終了するという意味です。
なので、信託終了予定日の半年前頃から、運用会社のHP等で「信託期間に関するお知らせ」をよく確認するようにしましょう。
信託期間を延長する場合もありますが、予定通り終了した場合には、自動的に現金化されるので、注意してください。
販売会社は、大和証券のみです。
運用状況
出所:SBI証券 HP (2020年5月7日時点)
ここ数か月で、基準価額が大暴落。。
コロナウィルスによる世界経済への打撃を受けて、基準価額が直近1年で大きく下落しています。
中小型株式の動きは、株式市場や世界経済の動向によって乱高下しやすいです。
株式市場の上昇相場では、当ファンドも短期的に大きな利益を上げられますが、下落相場になると大暴落する可能性もあるので注意してください。
基準価額が半分になる可能性も普通にあります。
中小型株式市場が好調な時には、「当ファンドを追加購入できなくなる」場合があります。
以前、中小型株式市場が好調だった頃、中小型株式に投資する投資信託に資金が集まりすぎたため、「運用に支障が出る&期待する収益を出せなくなる」という懸念から「追加購入の停止」を発表したファンドが数多くありました。
当ファンドにおいても、そうなる可能性があります。
感想
国内株式市場が好調な時には、中小型株は大型株よりも早いスピードで、大きな利益を得られる可能性があります。
しかし、繰り返しになりますが、中小型株は下落し始めると、一瞬で急落する可能性があるので、注意してください。大型株よりも大きく下落する可能性が高いです。
また、株式市場が回復してきたのに、中小型株式市場が回復しないということもよくあります。個別銘柄の影響も受けやすいので、株式市場と連動しないことも多いのです。
(投資初心者は、「なんで、このファンドの基準価額は回復しないんだ!?」と金融機関にクレームの電話をしがちです。)
日頃から株式市場だけでなく、個別銘柄の動きをよくチェックして、投資判断を見極めてください。
また、信託期間は「2022年8月1日」までです。なので、これから購入するのはやめておいた方が良いです。
⇒最新のチャート・基本情報等は、こちらからご覧になれます。