投資方針
「インベスコ ジャパン・エンタープライズ・オープン」は、日本の中小型株に投資するアクティブファンドです。
安定的な利益成長が予想される企業や、新しい技術・サービスで高利益成長が期待される企業に投資します。
具体的には、時価総額約100~2000億円の企業に加え、新規公開銘柄に投資します。
市場別の投資比率は、東証1部82.7%、ジャスダック11.4、東証マザーズ3.2%などです。
業種別は、サービス業24.0%、情報・通信業17.4%、小売9.1%などです。
主な投資先は、「ウエストホールディングス」や「ペプチドリーム」、「オプトラン」など、42銘柄に投資しています。
投資先は、42銘柄と少なめです。
一般的に、中小型株に投資するファンドは「市場規模が小さいため、1銘柄をたくさん購入できない。」、「大型株に比べて、価格の変動リスクが高いため、分散投資している。」といった点から銘柄数が多くなりがちです。
しかし、当ファンドは、銘柄をかなり少なく絞って、厳選投資しています。
基本情報
ファンド名 | インベスコ ジャパン・エンタープライズ・オープン |
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運用会社 | インベスコ・アセット・マネジメント |
分類 | 国内小型グロース |
ベンチマーク | なし |
購入時手数料 | 上限3.0%(税抜) |
信託報酬 | 年率1.70%(税抜) |
信託財産留保額 | 0.3% |
決算日 | 4月27日 |
分配金 | 実績あり |
設定日 | 2000年4月28日 |
信託期間(償還日) | 無期限 |
分配金は「実績あり」となっていますが、もう何年も分配金は出ていません。積立投資など、長期で資産を育てる運用に向いています。
信託期間は「無期限」です。運用の途中で、信託期間満了に伴う償還(運用終了)になることがないので、安心です。
信託財産留保額が0.3%かかります。投資信託を売却する際に、手数料が差し引かれます。信託報酬が年率1.70%(税抜)もかかります。
運用状況
出所:SBI証券 HP (2020年5月15日時点)
ここ数か月で、基準価額が大暴落。。
コロナウィルスによる世界経済への打撃を受けて、基準価額が直近1年で約8%下がっています。ほかのファンドと比べると下落幅は小さいです。
中小型株式の動きは、株式市場や世界経済の動向によって乱高下しやすいです。
株式市場の上昇相場では、当ファンドも短期的に大きな利益を上げられますが、下落相場になると大暴落する可能性もあるので注意してください。
基準価額が半分になる可能性も普通にあります。
中小型株式市場が好調な時には、「当ファンドを追加購入できなくなる」場合があります。
以前、中小型株式市場が好調だった頃、中小型株式に投資する投資信託に資金が集まりすぎたため、「運用に支障が出る&期待する収益を出せなくなる」という懸念から「追加購入の停止」を発表したファンドが数多くありました。
当ファンドにおいても、そうなる可能性があります。
感想
国内株式市場が好調な時には、中小型株は大型株よりも早いスピードで、大きな利益を得られる可能性があります。
しかし、繰り返しになりますが、中小型株は下落し始めると、一瞬で急落する可能性があるので、注意してください。大型株よりも大きく下落する可能性が高いです。
また、株式市場が回復してきたのに、中小型株式市場が回復しないということもよくあります。個別銘柄の影響も受けやすいので、株式市場と連動しないことも多いのです。
(投資初心者は、「なんで、このファンドの基準価額は回復しないんだ!?」と金融機関にクレームの電話をしがちです。)
日頃から株式市場だけでなく、個別銘柄の動きをよくチェックして、投資判断を見極めてください。
⇒最新のチャート・基本情報等は、こちらからご覧になれます。