日本株式ファンド

【2018年5月更新・投資信託】国内中小型株式ファンドの販売停止が急増中!?その背景&理由について

   

2018年に入り、国内中小型株式で運用する投資信託の販売停止が相次いでいます。最新の状況とその背景等についてお話しします。

国内中小型株式ファンドの販売停止が急増中!?

2017年、好成績だった国内中小型株式ファンド

以下は、SBI証券で集計している2017年1月から年末までの1年間のトータルリターンランキングです。

出所:SBI証券(集計期間2017/1/1~2017/12/31)

 

先進国株式、新興国株式も含めた全ファンドの集計の中で、上位5位が日本株ファンド!その中の3つが国内中小型株式ファンドでした^^

2位の明治安田アセットの「小型株ファンド」は、1年で+96.18%上昇しています!

例えば、2017年1月初めに「小型株ファンド」に100万円を投資していたら1年後には2倍の200万円近くになっていたことになります!

すごすぎますね!←残念ながら、私は持っていませんでしたが・・><

このように、2017年は世界的に株価が上昇していましたが、その中でも日本の中小型株の成績はすごく良かったのです! ちなみに5位以下も国内中小型株式ファンドが大半を占めている状態でした。

 

販売停止した主な日本株投信

その結果、国内中小型株式ファンドの申し込みが殺到!!!!

予想以上に資金が集まってしまったため、次々と販売停止となりました。

 

2018年5月17日時点で、販売停止している主な日本株投信は以下の通り。(ファンド名/販売停止時期)

  • 大和住銀日本小型株ファンド(2017年2月)
  • J-Stock アクティブ・オープン(17年7月)
  • 日本株発掘ファンド(17年11月)
  • いちよし中小型成長株ファンド(あすなろ)(17年9月→18年4月再開)
  • いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンド(17年12月)
  • 日本厳選中小型株ファンド(18年1月)
  • ニッポン中小型株(18年1月)
  • 小型株ファンド(グローイングアップ)(18年3月)
  • 日興グローイングベンチャーファンド(18年3月)
  • SBI小型成長株ファンド(jcool)(18年4月)
  • SBI日本小型成長株選抜ファンド(18年4月)
  • フィデリティ・ジャパン・アグレッシブ・グロース(18年5月)

(※全てではありません。)

   

販売停止の理由は?

信託金の上限を超えてしまう

通常、投資信託は新商品として作られたときに、信託金の限度額というものを決定します。信託金とは、投資家から集めたお金のことです。

つまり、初めに「500億円」と決めていた場合は、その金額の範囲内でしか運用を行なうことができません。目論見書にも記載されています。

出所:日興アセットマネジメント・日興グローイング・ベンチャーファンド

 

2017年は国内中小型株式投信の成績が良かったため、購入希望者が増え、新規資金が流入超過。その結果、信託金の限度額を越えてしまった投資信託が続出してしまったようです。

ちなみに、この信託金は、途中で変更することもできますが、その際には、必ず販売を停止させたうえで、運用会社が金融庁に変更手続きを行なう必要があります。この手続きは2~3週間あれば完了するので、信託金の限度額が原因の場合は、2~3週間程度の販売停止でおさまる可能性もあります。

 

パフォーマンスへの影響

下図は、明治安アセットマネジメントの「小型株ファンド」の目論見書ですが、信託金限度額は1000億円となっています。ちなみに、5月17日現在の純資産額は277億円。十分、余裕がありそうな感じがしますが、販売停止中です。

出所:明治安田アセットマネジメント・小型株ファンド(グローイングアップ)

 

このように、目論見書記載の信託金限度額は「1000億円」で、余裕がありそうなのに販売停止しているファンドも多くみられます。

これらは、パフォーマンスへの影響を考えて、自主的に販売停止を決めているファンドです。

時価総額の小さい中小型株で運用する投信は、規模が大きくなりすぎると運用効率が低下しやすい傾向にあるため、各運用会社は信託金とは別に規模に上限を設けているのです。

先ほどご紹介した販売停止中の国内中小型株式ファンドは、すべてアクティブ型ファンドです。なので、銘柄選定や運用に強いこだわりを持っており、企業調査の徹底、投資先企業の社長との面談も年間数百件とこなしたうえで、銘柄を厳選しています。

なぜ、こんなにこだわりを持っているかというと、それはもちろんインデックスファンドに負けない高成績を出すためです。←信託報酬も高くとっていますしね。

中小型株式ファンドは、投資先の市場規模が小さいので、投資信託の規模が大きくなりすぎると、希望した価格や銘柄の売買が難しくなり、身動きがとりにくくなる、ともいわれています。

そのため、「これぐらいの金額の範囲内で運用すれば良い成績をめざせそうだ♪」という限度額を社内で決めているのです。

   

 

販売停止中の投資信託の運用はどうなる!?

投資信託の運用は今まで通り行われる

販売停止になると、今後の運用がどうなるのか不安になる方が多いと思います。

運用体制や方針については、全く変更ありません。

新たな資金は当面受け入れられませんが、運用は今まで通り継続されます。

 

需給悪化の懸念

今、私が気になっているのは需給悪化の懸念です。

この1年間は、人気の中小型株式ファンドを経由で新興市場に資金流入が続き、株価上昇を支えていた面も強いだけに、需給悪化を懸念する声も出ています。

つまり、販売停止中は新興市場への資金流入が鈍るのでは?ということです。

実際、そんな気がします。

2018年2月の米国をきっかけとした大暴落の後、日経平均は着実に上昇してきていますが、中小型株式の戻りは鈍い状況です。。。

 

再開時期は?

今後、国内中小型株式が下落することで、①信託金の限度額を下回る ②ファンドの規模が小さくなる もしくは、③運用会社が信託金の限度額の引き上げを行なう、といった場合には、販売が再開される可能性もあります。

   

ファンドの詳細

現在、販売停止中のファンドについて過去にまとめた記事があるので、ご興味があればご確認ください^^

 

ファンド名(販売停止時期)

小型株ファンド(グローイングアップ)(18年3月)

小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)
【解説・評価】小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)(明治安田)投資方針 「小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)」は、原則として新規公開して間もない中小型成長株に投資するアクティブフ...

日興グローイングベンチャーファンド(18年3月)

https://woman-moneylife.com/nikko-growing-v/

SBI小型成長株ファンド(jcool)(18年4月)

SBI小型成長株ファンド ジェイクール(愛称:jcool)
【解説・評価】SBI小型成長株ファンド ジェイクール(愛称:jcool)投資方針 「SBI小型成長株ファンド ジェイクール(愛称:jcool)」は、原則として新規公開後3年以内の中小型成長株に投資す...

 

まとめ

いかがでしたか?

予想以上に販売停止のファンドが増えていて、私もびっくりしました。

今後、どうなるのか引き続きウォッチしていきたいと思います^^

では♪