投資方針
- 「ロシア株式ファンド」は、ロシア株式に投資するアクティブファンドです。
- 原則、為替ヘッジは行いません。ただし、機動的に市場変動に対応することがあります。
ロシアって、なじみの無い方が多いのではないでしょうか?
思いつくとしたら、「寒そう、ウォッカ、プーチン大統領が怖そう・・」、こんなイメージですかね。
簡単にお話しすると、ロシア経済の最大の強みは、豊富な天然資源です。
あれだけ大きな国なので、天然資源がたくさんあります。
しかも、天然ガスの生産シェアは世界2位!原油は3位という実力!
エネルギーの需要は、世界的な人口増加や新興国の成長に伴って、今後も増加するといわれています。
また、ロシアは経済規模の拡大により、年々消費が拡大しており、さらなる成長が期待されている国でもあります。
業種別の投資比率は、エネルギー43.3%、素材15.2%、銀行11.0%などです。
主な投資先は、以下の通りです。18銘柄に投資しています。
出所:カレラアセットマネジメント HP
投資先は、18銘柄と少なめです。銘柄を絞って、厳選投資しています。その分、1銘柄が値下がりすると、基準価額が下がるリスクも高いです。
当ファンドは、為替ヘッジなしです。対円で為替ヘッジを行わないため、為替変動の影響を受けます。そのため、円高局面ではその資産価値を大きく減少させる可能性があります。
基本情報
ファンド名 | ロシア株式ファンド |
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運用会社 | カレラアセットマネジメント |
分類 | 国際株式・ロシア |
ベンチマーク | なし |
購入時手数料 | 上限3.0%(税抜) |
信託報酬 | 年率1.51%(税抜) |
信託財産留保額 | 0.3% |
決算日 | 2月15日、8月15日 |
分配金 | 実績あり |
設定日 | 2013年8月29日 |
信託期間(償還日) | 2023年8月15日 |
信託財産留保額が0.3%かかります。投資信託を売却する際に、手数料が差し引かれます。信託報酬が年率1.51%(税抜)もかかります。
分配金は「年に2回」出ています。積立投資など、長期で資産を育てる運用には、向いていません。(2019年度は、計700円が分配金となっています。)
信託期間は「2023年8月15日」までです。つまり、この日で投資信託が償還され、運用が終了するという意味です。
なので、信託終了予定日の半年前頃から、運用会社のHP等で「信託期間に関するお知らせ」をよく確認するようにしましょう。
信託期間を延長する場合もありますが、予定通り終了した場合には、自動的に現金化されるので、注意してください。
運用状況
出所:SBI証券 HP (2020年5月25日時点)
ここ数か月で、基準価額が大暴落。。
コロナウィルスによる世界経済への打撃を受けて、基準価額が直近1年で約9%下がっています。直近3カ月、6カ月だと-21%と大きく下落しています。
ロシア株式の動きは、石油価格などの資源の価格動向によって乱高下しやすいです。
石油価格の上昇相場では、当ファンドも短期的に大きな利益を上げられますが、下落相場になると大暴落する可能性もあるので注意してください。
基準価額が半分になる可能性も普通にあります。
感想
投資初心者には、オススメできません。下落相場では、資産が一瞬で半分になります。
こうしたテーマ型ファンドは、流行している時期もあれば、話題性がなくなり、一気に株価が下落する可能性もあります。
世間の話題になりやすいファンドは、金融の営業マンが話しやすいので顧客に勧誘しがちですし、ランキングにも上位に入りやすいです。実際の成績と関係なく、雑誌で特集されることもあります。
また、話題になっている時期には、「すでに基準価額の頂点だった。(高値だった。)」、「売り時だった。」ということも多いので、よく注意してください。
繰り返しになりますが、ファンドのテーマが時代に合ったものかどうかを、定期的に必ず確認するようにしましょう。
⇒最新のチャート・基本情報等は、こちらからご覧になれます。