投資方針
「新光日本小型株ファンド(愛称:風物語)」は、日本の上場企業のうち、小型成長株に投資するアクティブファンドです。
具体的には、ジャスダック、東証マザーズなどの新興市場に上場している株式や、国内の1部、2部に上場している小型株式に投資します。
実質株式組入比率は、原則として80%程度以上を維持します。しかし、市場全体が割高となっている場合には、組入比率を50%程度まで低下させることがあります。
業種別の投資比率は、情報・通信業26.8%、サービス業19.3%、卸売業8.7%です。
主な投資先は、業務スーパーを展開する「神戸物産」やエレベーター関連の「ジャパンエレベーターサービスホールディングス」、半導体マスク欠陥検査装置大手の「レーザーテック」など、74銘柄に投資しています。
投資先は、74銘柄とかなり多めです。
その理由として、小型株は「市場規模が小さいため、1銘柄をたくさん購入できない。」、「大型株に比べて、価格の変動リスクが高いため、分散投資している。」といった点が挙げられます。
基本情報
ファンド名 | 新光日本小型株ファンド(愛称:風物語) |
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運用会社 | アセットマネジメントOne |
分類 | 国内小型グロース |
ベンチマーク | なし |
購入時手数料 | 上限3.0%(税抜) |
信託報酬 | 年率1.6%(税抜) |
信託財産留保額 | 0.3% |
決算日 | 7月20日 |
分配金 | 実績あり |
設定日 | 2013年8月2日 |
信託期間(償還日) | 2023年7月20日 |
信託財産留保額が0.3%かかります。投資信託を売却する際に、手数料が差し引かれます。信託報酬が年率1.6%(税抜)もかかります。
分配金は、年に1回出ています。積立投資など、長期で資産を育てる運用には、向いていません。(2019年度は、計1,000円が分配金となっています。)
信託期間は「2023年7月20日」までです。つまり、この日で投資信託が償還され、運用が終了するという意味です。
なので、信託終了予定日の半年前頃から、運用会社のHP等で「信託期間に関するお知らせ」をよく確認するようにしましょう。
信託期間を延長する場合もありますが、予定通り終了した場合には、自動的に現金化されるので、注意してください。
運用状況
出所:アセットマネジメントOne HP (2020年5月1日時点)
ここ数か月で、基準価額が大暴落。。
コロナウィルスが流行しているため、1年で14%ほど下がっています。しかし、ほかのファンドと比べると下落幅は小さいです。
直近の受領歴は、以下の通りです。
- R&Iファンド大賞2020 NISA部門「最優秀ファンド賞」、投資信託部門「優秀ファンド賞」
小型株式の動きは、株式市場や世界経済の動向によって乱高下しやすいです。
株式市場の上昇相場では、当ファンドも短期的に大きな利益を上げられますが、下落相場になると大暴落する可能性もあるので注意してください。
基準価額が半分になる可能性も普通にあります。
中小型株式市場が好調な時には、「当ファンドを追加購入できなくなる」場合があります。
以前、中小型株式市場が好調だった頃、中小型株式に投資する投資信託に資金が集まりすぎたため、「運用に支障が出る&期待する収益を出せなくなる」という懸念から「追加購入の停止」を発表したファンドが数多くありました。
当ファンドにおいても、そうなる可能性があります。
感想
国内株式市場が好調な時には、小型株は大型株よりも早いスピードで、大きな利益を得られる可能性があります。
しかし、繰り返しになりますが、小型株は下落し始めると、一瞬で急落する可能性があるので、注意してください。大型株よりも大きく下落する可能性が高いです。
また、株式市場が回復してきたのに、中小型株式市場が回復しないということもよくあります。個別銘柄の影響も受けやすいので、株式市場と連動しないことも多いのです。
(投資初心者は、「なんで、このファンドの基準価額は回復しないんだ!?」と金融機関にクレームの電話をしがちです。)
日ごろから株式市場だけでなく、個別銘柄の動きをよくチェックして、投資判断を見極めてください。
また、こちらも繰り返しになりますが、信託期間は「2023年7月20日」までです。
短期で利益確定を見込めるのなら良いですが、投資初心者であれば今から買うのは、絶対に辞めておいた方が良いです。
⇒最新のチャート・基本情報等は、こちらからご覧になれます。