投資方針
「海外消費関連日本株ファンド(愛称:クール・ジャパン)」は、海外消費&訪日客関連で有望な国内株式に投資するアクティブファンドです。
具体的には、日本の上場株式および上場予定の株式の中で、海外市場での消費の高度化や訪日外国人の消費拡大で収益の増加が期待される企業に投資します。
さらに詳しく書くと、
- 日本独自の高付加価値商品やサービスを提供
- アジアを中心とする海外の消費拡大や高度化の恩恵を受ける
- 観光などで訪日する外国人の消費拡大の恩恵を受ける
こういった点に当てはまる日本企業に投資を行なうファンドです。
業種別の投資比率は、娯楽16.4%、家庭用耐久財8.6%、レジャー用品7.9%などです。
主な投資先は、「任天堂」や「ソニー」、「バンダイナムコホールディングス」など、中小型株式を中心に55銘柄に投資しています。
投資先は、55銘柄と多めです。
その理由として、中小型株は「市場規模が小さいため、1銘柄をたくさん購入できない。」、「大型株に比べて、価格の変動リスクが高いため、分散投資している。」といった点が挙げられます。
基本情報
ファンド名 | 海外消費関連日本株ファンド(愛称:クール・ジャパン) |
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運用会社 | アセットマネジメントOne |
分類 | 国内中型グロース |
ベンチマーク | なし |
購入時手数料 | 上限3.0%(税抜) |
信託報酬 | 年率1.45%(税抜) |
信託財産留保額 | 0.2% |
決算日 | 5月25日 |
分配金 | 実績あり |
設定日 | 2013年5月31日 |
信託期間(償還日) | 2023年5月25日 |
信託財産留保額が0.2%かかります。投資信託を売却する際に、手数料が差し引かれます。信託報酬が年率1.45%(税抜)もかかります。
分配金は「年に1回」出ています。積立投資など、長期で資産を育てる運用には、あまり向いていません。(2019年度は、計130円が分配金となっています。)
信託期間は「2023年5月25日」までです。つまり、この日で投資信託が償還され、運用が終了するという意味です。
なので、信託終了予定日の半年前頃から、運用会社のHP等で「信託期間に関するお知らせ」をよく確認するようにしましょう。
信託期間を延長する場合もありますが、予定通り終了した場合には、自動的に現金化されるので、注意してください。
テーマ型ファンドは、流行り廃りがあります。
テーマ型ファンドは、「今後、この市場が拡大する!」という期待感があれば、一時的にそれらの株価は急上昇します。
しかし、「成長がひと段落した」もしくは、「新たな成長期待の高い市場が現れた」場合には、株価が急落する可能性もあります。
なので、ファンドのテーマが時代に合ったものかどうかを、定期的に必ず確認するようにしましょう。
運用状況
出所:SBI証券 HP (2020年5月8日時点)
ここ数か月で、基準価額が大暴落。。
コロナウィルスによる世界経済への打撃を受けて、基準価額が直近1年で約10%下がっています。しかし、ほかのファンドと比べると下落幅は小さいです。
中小型株式の動きは、株式市場や世界経済の動向によって乱高下しやすいです。
株式市場の上昇相場では、当ファンドも短期的に大きな利益を上げられますが、下落相場になると大暴落する可能性もあるので注意してください。
基準価額が半分になる可能性も普通にあります。
中小型株式市場が好調な時には、「当ファンドを追加購入できなくなる」場合があります。
以前、中小型株式市場が好調だった頃、中小型株式に投資する投資信託に資金が集まりすぎたため、「運用に支障が出る&期待する収益を出せなくなる」という懸念から「追加購入の停止」を発表したファンドが数多くありました。
当ファンドにおいても、そうなる可能性があります。
感想
成績は、比較的に良いファンドだと思います。
しかし、テーマ型ファンドは、流行している時期もあれば、話題性がなくなり、一気に株価が下落する可能性もあります。
世間の話題になりやすいファンドは、金融の営業マンは話しやすいので顧客に勧誘しがちですし、ランキングにも上位に入りやすいです。実際の成績と関係なく、雑誌で特集されることもあります。
また、話題になっている時期には、「すでに基準価額の頂点だった。(高値だった。)」、「売り時だった。」ということも多いので、よく注意してください。
繰り返しになりますが、ファンドのテーマが時代に合ったものかどうかを、定期的に必ず確認するようにしましょう。
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